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ベートーヴェン、1番、2番、3番の交響曲。 [2015]

何となーく、涼しくなって来たのかな?先日、8月23日が、処暑とのこと... 暑さが、一先ず、処(お)く=落ち着く、という意味らしいです。でもって、実際に、立秋(これが8月8日なんだわ... )を過ぎると、我々のいる北半球では、日照時間が短くなり始め、当然、太陽から受け取るパワーも落ち、気温も下がり始める。それを体感できるようになるのが、処暑か... 何となーく、涼しくなって来たのかな?には、きちんとした科学的裏付けがあるようだ。いや、暑いのも、寒いのも、地球と太陽の関係、地球の地軸の傾きが織り成すもの。我々の肌は、日々、壮大なる宇宙の配置を感知しているわけだ。と考えてみると、凄くない?は、ともかく、つまり、秋が近付いているわけです。そう、クラシックのシーズンの開幕は、まさに、すぐそこまで来ている!ということで、そろそろクラシックを聴く準備体操を始めなくては... 1、2、3。1、2、3。ベートーヴェンの1、2、3。で、準備体操始め!
マルティン・ハーゼルベック率いるウィーン・アカデミー管弦楽団の、録音場所にまでこだわりを見せる意欲的なベートーヴェンのシリーズ、"RESOUND BEETHOVEN"から、1番と2番の交響曲(Alpha/Alpha 470)、3番、「英雄」(Alpha/Alpha 474)を聴く。

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ゴットシャルク、ピアノ作品集。 [2015]

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クラシックにおいて、アメリカが存在感を示すのは20世紀に入ってから... ジャズ・エイジの申し子、ガーシュウィン(1898-1937)、マシーン・エイジの"アンファン・テリヴル"、アンタイル(1900-59)が、第一次大戦後のヨーロッパで旋風を巻き起こし... シェーンベルク、ストラヴィンスキー、ミヨーら、第二次大戦により、多くの亡命者を迎え入れたアメリカは、ヨーロッパの最新の音楽を、直接、学ぶ機会を得て、第二次大戦後、堂々、ヨーロッパに喧嘩を売ってみせたケージ(1912-92)を登場させるまでに!わずか半世紀の間に、アメリカの音楽は恐るべきスピードで成長を遂げたわけだ。が、20世紀以前のアメリカは?なかなか見えて来ない... それもそのはず、実に、実に素朴な状態が続いていた。というのも、アメリカを築いた人々は、音楽を忌避したピューリタンたち。ヨーロッパとはまったく異なる音楽環境が、長い間、続いていたわけだ(そうした抑制的な中でも育まれた音楽はあって、その歩みが、また、実に、実に興味深かったりする!)。が、規格外の人物もおりました!
1842年、パリに渡り、やがてショパンにもその才能を認められたピアノのヴィルトゥオーゾ、今年、没後150年を迎えるゴットシャルクに注目!ということで、スティーヴン・メイヤーの弾く、ゴットシャルクのピアノ作品集(NAXOS/8.559693)を聴く。

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カヴァリエーリ、魂と肉体の劇。 [2015]

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16世紀末、音楽史の節目、モノディーの発明と、バロックの幕開け、オペラ誕生の裏にあった作曲家たちの熾烈な競争... それは、フィレンツェの宮廷における廷臣たちの権力闘争とも連動して、刺激的なドラマが展開されるのだけれど、さらにさらに刺激的なのが、その宮廷の主、メディチ家の面々のスキャンダラスさ!いやもうカッチーニのクソっぷりなんて霞むほどのセックス&ヴァイオレンス(ちなみに、一枚、噛んでます、カッチーニも... )。その実態を知ると、フィレンツェにおける芸術の洗練が、まさに泥中の蓮だったことを思い知らされる。それでいて、主君に翻弄される花々でもあって... トスカーナ大公の交替が、フィレンツェの宮廷に仕える作曲家たちにも様々な波紋をもたらし、クソ野郎、カッチーニ(1551-1618)ですら、一度、都落ちを経験している。で、そのカッチーニをフィレンツェに居づらくさせた人物が、第3代、トスカーナ大公、フェルディナンド1世(在位 : 1587-1609)の友人で、新大公とともにローマからやって来たカヴァリエーリ(ca.1550-1602)。
ということで、カッチーニのもうひとりのライヴァル、カヴァリエーリに注目... ルネ・ヤーコプスの指揮、ベルリン古楽アカデミーの演奏、ベルリン国立歌劇場合唱団、コンチェルト・ヴォカーレのコーラス、マリー・クロード・シャピュイ(ソプラノ)、ヨハネス・ヴァイザー(バリトン)らの歌で、カヴァリエーリの音楽劇、『魂と肉体の劇』(harmonia mundi/HMC 902200)を聴く。

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メンデルスゾーン、真夏の夜の夢。 [2015]

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あぁぁぁ... あまりの暑さに身体も頭も停止気味です。みなさん、熱中症などになってはおられませんか?それにしても、連日、最高気温が、36度とか、37度とか、場所によっては、38度?39度?もうついていけません。いや、温暖化もギアが入って参りました(おい、小氷河期はいつ来るんだよ!?)。温室効果ガスの排出削減とか、もはやそういうレベルではなく、大気そのものを冷やす新たな技術を開発しなきゃいけないような気がして来る、今日この頃... で、こう暑いと、音楽を聴くのも、ちょっと億劫になってしまうようなところがあって... そんな時に聴く、さらりと楽しめる音楽。メンデルスゾーンがいいかなと... 18世紀の残り香を感じさせる瑞々しいサウンドと、19世紀ならではのキャッチーさによって織り成される、ロマン主義がまだ若々しさを失っていなかった頃の音楽。クラシック切っての優等生が織り成す卒の無さは、聴き手に負担を与えず、楽しませてくれる。
ということで、メンデルスゾーンの夏!トマス・ダウスゴー率いる、スウェーデン室内管弦楽団の演奏、スウェーデン放送合唱団、カミラ・ティリング(ソプラノ)、マグダレーナ・リスベリ(ソプラノ)の歌で、メンデルスゾーンの劇音楽『真夏の夜の夢』(BIS/BIS-2166)を聴く。

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アノニマス4、1865、南北戦争時代の希望と故郷の歌。 [2015]

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田畑を覆う一面の泥水、天井にまで届きそうな浸水の痕跡、道路に転がる巨大な岩、幾筋も山に刻まれる茶色い山崩れの傷跡... 日本は自然災害の多い国、ということは、重々承知しているものの、次々にそれが起こると、やはり言葉を失ってしまいます。それでも、全てを呑み込んで生きて来た日本人なのですよね... 困難に直面しても、前を向くしかない、もどかしさというか、切なさというか、何とも言えない感情が湧き上がる。で、そんな感情を癒してくれる歌かなと、聴いてみる、"Hard Times Come Again No More"、これ以上、厳しい時が来ませんように... 「すべては終わりぬ」として知られる、フォスターが1854年に発表した哀歌。奴隷制下、厳しい環境を生き抜いたアフリカから連れて来られた人々の心情を歌った詩は、アメリカ南北戦争(1861-65)において、南軍、北軍、両陣営でも歌われ、戦時下、厳しい状況にあった兵士たちの心を捉えたとのこと... そして、今、被災した土地、人々の姿が、そこに重なるようで... 亡くなられた方々のご冥福を祈りつつ、被災された方々が一日も早く日常を取り戻せますよう願い、聴いてみたいと思う、これ以上、厳しい時が来ませんように...
2015年、南北戦争終結150年を記念してリリースされた、南北戦争時の希望と故郷を歌ったナンバーを集めた1枚。アメリカの古楽ヴォーカル・アンサンブル、アノニマス4の"1865"(harmonia mundi/HMU 807549)。今でこそアメリカは音楽大国だけれど、そこに至る前は、実に素朴だった。そんな、普段、あまり触れられないアメリカの姿を捉える興味深いアルバム。

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アイヴズ、ホリデイ・シンフォニー。 [2015]

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7月4日、アメリカ合衆国、建国242年、おめでとうございます。
一日遅れではありますが、同盟国から、ご挨拶を... って、近頃、アメリカでは、「同盟国」なんて、どうでもいいような感じ... てか、同盟国が、なぜ同盟国となったか、その歴史を知らなさそうなのだよね、白いおウチにお住まいの、たたみイワシ・ヘアーの閣下... いや、アメリカに限らず、今、世界は、歴史を捉える力が弱まっている気がする(「歴史認識」という言葉を、まるで呪文のように唱える方々も、大きな流れである歴史そのものに関しては、極めて意識が低かったり... )。もし、歴史を人生に例えるならば、今の世界は、両親の顔はおぼろげで、どんな風に育ったかを思い出せず、思春期のトラウマに囚われ、辛かった記憶も、幸せだった記憶も封印し、迷子になっている状態(場合によっては、認知症の症状も出ていて、変に暴力的になったり、コミュニケーションを取ることが難しいこと多々あり... )だろうか?自らが歩んで来た道が見えなくなっている中で、未来へと踏み出さなければいけない21世紀、この先が、かなり恐く感じてしまう。なんて、悲観しても始まらないので、とりあえず、アメリカ独立記念日を音楽で祝うよ!バーンスタインの奇作に続いての、鬼才、アイヴズ...
アンドルー・デイヴィス率いるメルボルン交響楽団の、アイヴズのオーケストラ作品を取り上げるシリーズから、第2弾、独立記念日ばかりでなく、ワシントン誕生日、戦没将兵記念日、感謝祭も祝ってしまう、4つの祭日、4曲からなる、アイヴズのホリデイ・シンフォニーと、「ニュー・イングランドの3つの場所」など、定番の作品(CHANDOS/CHSA 5163)を聴く。

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キース・ジャレット、20世紀のピアノ協奏曲を弾く。 [2015]

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6月が終わります。そして、2017年も半分が過ぎようとしています。
さて、ECM NEW SERIESを聴いて来た6月ですが、この人を取り上げなくては終われないかなと、キース・ジャレット... ジャズ界におけるピアノの大家にして、ECMの大看板。その人が、ECM NEW SERIESでは、クラシックを弾いてしまうから、凄い。それも、ジャズ・アレンジで... なんて言う、お茶を濁すようなことは、一切無し。バッハからショスタコーヴィチまで、実にフレキシブルにクラシックと向き合っている!いや、改めてその姿を見つめると、唸ってしまう。そう容易いものではないはずだけれど、飄々とジャンルを越えてしまう、キース... 裏を返せば、ジャズだろうが、クラシックだろうが関係無く、ただ単に音楽そのものと向き合っているのだろう。で、この姿勢、ECMの精神、そのもののように感じる。そして、こういうニュートラルさが、クラシックに、音楽に、新しい可能性を拓くように感じる。ECM NEW SERIESを聴いて来て、そんな風に感じる。
ということで、1984年のライヴ、デニス・ラッセル・デイヴィスの指揮、ザールブリュッケン放送交響楽団の伴奏で、バーバーのピアノ協奏曲と、1985年のライヴ、秋山和慶の指揮、新日本フィルハーモニー交響楽団の伴奏で、バルトークの3番のピアノ協奏曲を収録した、2015年のキース・ジャレット生誕70年を祝う記念盤(ECM NEW SERIES/481 1580)を聴く。

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ニールセン、大きなストーリーを生み出す、6つの交響曲。 [2015]

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今年は、グリーグ、ニールセンの師である、デンマークの作曲家、ゲーゼの生誕200年のメモリアル!ということで、メンデルスゾーンと一緒に聴いた前回... メンデルスゾーンの引き立てにより、ライプツィヒで活躍を始めるゲーゼ、そこで多くを吸収し、間もなく、母国、デンマークへ、ドイツ・ロマン主義を持ち帰り、やがて、北欧の音楽を開花させるグリーグ、独特な個性を育んだニールセンら、新たな世代家を育てるわけだけれど、北欧の音楽の瑞々しさが、ゲーゼによって持ち込まれたメンデルスゾーンのセンスを源とすると、何だか腑に落ちるものがある。それでいて、メンデルスゾーンの透明感こそ、北欧の澄んだ空気感に合っている気がして来る。というメンデルスゾーンからゲーゼへ、というラインを意識しながら、ゲーゼ、晩年の教え子、ニールセンを見つめる。
19世紀前半、若々しかったロマン主義から、時代を一気に下り、ロマン主義、最終章、19世紀末、20世紀前半へ... パーヴォ・ヤルヴィが率いたhr交響楽団の演奏による、ニールセンの交響曲全集、3枚組(RCA RED SEAL/88875178802)を聴く。

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