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スペイン、印象主義、瑞々しいピアノ、アルベニス。 [2005]

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うーん、スペインの音楽がおもしろ過ぎる。って、もっと、いろいろ、ワールド・ミュージック臭のするクラシックを幅広く聴くつもりが、スペインから離れられない!裏を返せば、これまでスペインの音楽をあまりに何気なく聴いて来てしまったのかもしれない。今、改めて、スペインの音楽の歩みを見つめ、そこから放たれる強い個性に触れれば、ただならず魅了されてしまう。まさに、ピレネー山脈の向こう側、西欧とは違う歩みであり、そうして紡がれる個性であり、それらはまた若くもある史実(今日に至るスペイン王国の成立は、15世紀末... )。「スペイン」の文化には、若いからこその、まだ丸くなっていない強い個性を感じる。スペインというひとつの王国になる以前の、西欧にはない異文化の混在と、それらを強引に、時に悲劇を伴いながら、ひとつに撚られたことで生まれる悲哀と激情... じっくりと洗練されて来た西欧では味わえない感覚が、「スペイン」には間違いなく存在している。
そして、その「スペイン」が際立つのが音楽!リテレスのサルスエラソルの歌曲も魅力的だったが、よりクラシックに昇華された「スペイン」を求めて、19世紀後半へ、スペインにおける国民楽派の傑作を聴いてみようかなと... カナダのヴィルトゥオーゾ、マルク・アンドレ・アムランのピアノで、アルベニスの集大成、『イベリア』(hyperion/CDA 67476)を聴く。

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黛敏郎のコスモポリタニックな近代音楽の曼荼羅。 [2005]

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何となく、気温が落ち着いて来ました。
そして、秋の訪れを予感する瞬間が... ふと見上げた空が、思い掛けなく高かったり。夜、帰り道で虫の音が聴こえて来たり。「秋」なんて、とても想像できなかった、少し前の酷暑を振り返ると、それは、ちょっと不思議な思いがする。一方で、どんなに酷い熱さに襲われても、温暖化のデッドラインが迫りつつあっても、「四季」は巡る地球の揺ぎ無さみたいなものを、ぼんやりと感じる。って、話しがデカくなり過ぎか... というあたりはともかく、昨秋から聴き直して来た、2005年のリリース、再びの秋を前に、一区切り。で、その締め括りに日本へと還る。
NAXOSの日本作曲家選輯から、湯浅卓雄の指揮、ニュージーランド交響楽団の演奏で、日本の戦後を代表する作曲家のひとり、黛敏郎(NAXOS/8.557693J)を聴き直す。

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"Haunted Heart"、もうひとりのルネ・フレミング... [2005]

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何となく、"ゲンダイオンガク"からジャズという流れで...
暑さも一息ついた?ということで、ちょっとブレイク。クラシックから離れてみる。って、完全に離れてしまうわけではないのだけれど... 今や、アメリカを代表するプリマとなったルネ・フレミング(ソプラノ)が、かつてクラブ・シンガーをしていた頃に立ち戻るという、興味深い1枚。で、クラシックから鮮やかに離れて見せた、息を呑む、プリマのアナザー・サイド。オペラハウスで見せる表情とはまったく違う... いや、別人?というくらいのギャップに驚かされつつ、あまりに堂に入った歌いっぷりに、ただただ魅了されてしまったアルバムを久々に聴く。
2005年にリリースされた、ルネ・フレミングのジャズ、ポップスからのナンバーを歌うアルバム、"Haunted Heart"(DECCA/988 0602)を聴き直す。

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IRCAMがジャズと出会ったら... マレシュ・ワールド。 [2005]

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夏を、様々な視点から、多角的に聴いている8月。
明確にそういう意識を持って聴いて来たわけではないのだけれど、逃れようのない、「夏」が極まる酷暑を目の当たりにして、結局、夏へと意識が向かうしかなかったか?それほどに、凄い夏なのかも... 今年の夏... で、そういう夏に囚われて聴いて来た8月を改めて振り返ってみると、結構、おもしろい。北欧のコーラスに、アコーディオンでゴルトベルク変奏曲と、音楽に清々しさを求めつつ、フォリア『ロビンとマリオンの劇』"Les chants de la terre"と、少しホットでスパシイシーなサウンドが続いた後で、スタイリッシュにクール・ダウン。
モナコ生まれのフランス人、名門、ボストン、バークリー音楽大学でジャズを学び、やがて、"ゲンダイオンガク"の本山、IRCAMにてミライユに師事した異色の作曲家、ヤン・マレシュ(b.1966)。都会的なコンテンポラリー・ジャズとIRCAM仕込みのSFちっくなサウンドの融合は、現代における真夏の夜の夢?そんなイメージがあって、久々に手に取ってみた。2005年にリリースされた、ジョナサン・ノットの指揮、アンサンブル・アンテルコンタンポランによるヤン・マレシュの作品集(ACORRD/476 7200)を聴き直す。

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夏の終わりを探して、地中海を渡る... [2005]

お盆休みも終わりました。8月はすでに後半...
そろそろ、夏の名残を惜しむような、そんな気分?いやいや、夏の勢い衰える気配まったく無し。ではあるのだけれど、一足先に夏の終わりを音楽で探ってみようかなと。Alphaの白のジャケット、古楽とフォークロワを結んでオーガニックなサウンドを響かせる"Les chants de la terre(大地の歌)"のシリーズから... その大地に根差した音楽の力強さに夏を、大地から立ち上る郷愁の匂いに、夏の終わり見出してみる。
ということで、2005年にリリースされた、ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者、ニマ・ベン・ダヴィドを中心に、ジャンルの壁を越えた音楽家が集い、セファルディの歌を拾い集めたアルバム、"Yedid Nefesh"(Alpha/Alpha 511)。"Les chants de la terre"のシリーズを代表する名盤、クリスティーナ・プルハル率いる古楽アンサンブル、ラルペッジャータの、南イタリアの舞曲、タランテラをフィーチャーしたアルバム、"La Tarantella"(Alpha/Alpha 503)の2タイトルを聴き直す。

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真夏の中世、『ロビンとマリオンの劇』。 [2005]

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いやはや、暑い日が続きます。
ということで、スルスルっと聴ける、軽めの音楽を... とはいえ、今回、取り上げる作品は、音楽史的には極めて重要な作品なのだけれど... オペラが誕生した16世紀末のフィレンツェ... そこからさらに時代を遡って、13世紀の後半、ナポリで上演された音楽劇... その後のジングシュピール、オペラ・コミック、オペレッタの先駆とも言える歌芝居、中世の音楽に特異な存在感を示す『ロビンとマリオンの劇』。その飄々とした音楽が、暑い最中には、何かいい感じ。ある意味、脱力系で、程好く陽気で、夏っぽく、久々に聴いて、ツボにはまる。
そんな、2005年にリリースされたアルバム... イタリアの古楽アンサンブル、ミクロロゴスが歌い奏でる、花咲ける中世を彩った、トルヴェール、アダン・ド・ラ・アルによる音楽劇、『ロビンとマリオンの劇』(Zig-Zag Territoires/ZZT 040602)を聴き直す。

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フォリア・クロニクル。 [2005]

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近頃、蕎麦ばかり食べています。
暑いと、やっぱり食欲は減退気味... そうした中で、スルスルっと食べられる蕎麦に救われる。さて、音楽に関しても、スルスルっと聴けるようなものへと流れがち... 音のそう多くない、シンプルな音楽が暑い最中にはちょうどいい。で、ちょっと薬味が効いていたりすると、うれしい!ということで、そんな音楽を引っ張り出して来る。サヴァールのフォリアを集めたアルバム。ちょっとスパイシーで、シンプルな定番メロディをリズミカルに繰り出すフォリア。古楽の素朴さの一方で、エスニックでリズミックなあたりが、夏バテ気分に気付けにもなるかなと...
フォリアのカタログにして、名盤、"LA FOLIA"(Alia Vox/AV 9805)に続く、2005年にリリースされた、ジョルディ・サヴァール率いるエスペリオンXXIの、その他のフォリアを集めた"Altre Folia"(Alia Vox/AV 9844)を聴き直す。で、夏バテ退散!

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アコーディオンで、ゴルトベルク変奏曲を... [2005]

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いやー、とうとう40度越え!もう、言葉がありません。
街中を歩いていると、それは、まさにサウナの中を歩いているみたいで... 変な話し、そういうリミットを越えてしまった状況に、暑さが苦になるというより、笑ってしまうような有り様。すると、妙にテンションも上がって来たり... って、そういう事態がすでに熱中症?やっぱり頭に来てしまっている?けど、天然サウナで血の巡りが良くなっているのか、この間までより元気。かも。夏バテすら吹き飛ばす酷暑か... いやいや、気を付けないと...
さて、音楽で涼む。北欧のコーラスに続いて、北欧のアコーディオン?!2005年にリリースされた、フィンランドのアコーディオン奏者、ミカ・ヴァユリネンのチャレンジングな1枚、アコーディオンによるバッハのゴルトベルク変奏曲(ALBA/ABCD 191)を聴き直す。

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"Baltic Voices"、北欧の万華鏡! [2005]

連日の高温注意報... やっぱり酷暑は既定路線か...
と、ぐったりな日々。音楽くらいは涼しげなものを!ということで、北欧の合唱作品を聴いてみることに。ところで、前回、聴いた、フィンランド出身、サロネンの音楽は、北欧というより、アメリカ西海岸を思わせるもの... グローバリゼーションは、クラシックの世界でも進んでいるのだな。と、ちょっと考えさせられたりする。いや、そもそも、クラシックという存在自体が、ユーロナイズされたものであって... 時代を遡って、古典派やバロック、ルネサンス期の音楽家たちは、ダイナミックにヨーロッパを移動し、モードを紡いでいたことを忘れるわけには行かない。となると、クラシックにおけるナショナリティは、どれほどの意味を持つだろうか?逆に考えさせられたりもする。つもり、北欧の音楽は涼しげ... というスタレオ・タイプって、どーなのよ?けど、やっぱり涼しげなのだよなァ。
ということで、2005年に完結した、ポール・ヒリアーが率いたエストニア・フィルハーモニック室内合唱団の好企画、合唱王国、北欧の、合唱作品尽くし、"Baltic Voices"のシリーズ、Vol.1(harmonia mundi FRANCE/HMU 907311)、Vol.2(harmonia mundi FRANCE/HMU 907331)、Vol.3(harmonia mundi FRANCE/HMU 907391)の全3作を、一気に聴き直す。

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サロネン・イン・ロサンジェルス。 [2005]

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さて、『創世記組曲』(NAXOS/8.559442)の話しが続くのだけれど...
この組曲を聴き終えての不思議な余韻が気になっている。『創世記組曲』は、第2次世界大戦の終盤、企画され、それぞれの作曲家に委嘱され、1945年、終戦、間もなくロサンジェルスで初演された。が、ナチスの恐怖や、第2次世界大戦の惨禍の影があまり感じられない。というより、何とも言えない、フワっとした気分が漂う。これは何だろう?と考えて、ふと思い付いたのが、オプティミスティックなカリフォルニアの気分?『創世記組曲』の作曲家たちは、企画者を除いてみなヨーロッパ出身。さらには、ストラヴィンスキーを除いて、みなユダヤ系。なのだけれど、その当時、みなカリフォルニアに住んでいた。興味深いことに、ビバリーヒルズなどには、第2次世界大戦を避けて、クラシックの一流どころが集まっていた。つまり、映画スターたちのご近所に、クラシックの中心が存在した?!今からすると、もの凄く奇妙に思えるのだけれど。『創世記組曲』には、歴史と伝統の地、ヨーロッパとはまったく異なる、カリフォルニアという場所が作用していたように思う。それは、ウェスト・コースト・サウンド?
『創世記組曲』から半世紀ほど時代を下って、1992年、フィンランドからエサ・ペッカ・サロネンがカリフォルニアにやって来る。L.A.フィルの音楽監督に就任するために。そして、作曲家としても知られるマエストロ。やはり、その作品にもまた、カリフォルニアは作用したか?そんな、ロサンジェルス時代(1992-2009)のサロネンを振り返る。2005年にリリースされた、フィンランド放送交響楽団を指揮しての自作自演集(Deutsche Grammophon/477 5375)を聴き直す。

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