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日本、ミニマル・ミュージックの日の出、溢れ出す佐藤聰明の世界... [2009]

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「ミニマル・ミュージック」という言葉を、至極当たり前のように使っているし、そこに手堅いイメージを持っているのだけれど、改めてミニマル・ミュージックの歩みを辿ってみると、そのイメージは揺らぎ、何より「ミニマル・ミュージック」という言葉に齟齬を感じてしまう。実験音楽として始まって、すぐさまサイケデリックな音楽へと変貌を遂げ、その後、時代が移ろえば、古典的なスタイルにも柔軟な姿勢を見せ、一方で、巧みにテクノロジーを取り入れ、時に映像とも結び付き、もはやマキシマム!今となっては、何を以ってミニマルだったのか、不思議な感じがする。いや、ひとつの潮流を捉える時、ひとつの言葉で説明付けることが、そもそも無理がある。例えば、「バロック」。圧倒的なステレオタイプが存在するわけだが、オペラ誕生に始まるバロックの音楽の歩みをつぶさに追ってみれば、とてもじゃないけれどひとつのイメージで括ることなどできないし、何より、びっくりするほどの広がりがある。これは、まさに、ミニマル・ミュージックにも言えること... そして、その広がりの先に、日本もあった!
ということで、日本、現代音楽の異才、佐藤聰明がブレイクを果たすピアノ作品、リタニア、鏡、太陽讃歌(ALM RECORDS/ALCD 11)を、作曲者の演奏による伝説的な録音で聴く。いや、そのミニマリズムに、そこはかとなしに日本性が窺えて、興味深い...

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ミニマル・ミュージック、半世紀、一巡りしてのナチュラルなパルス、ライヒ... [2018]

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いやはや、2019年が動き出したと思ったら、あっちでこっちで、あーじゃないこーじゃないとエゴがぶつっております。新しい年は、こういうのを断ち切って、前に進みたい気持ち満々だったのですが、年が改まったぐらいで、問題が片付くなんてことは、無いわけでして、溜息のニュースが続きます。てか、年初から、見事にこんがらがっている、日本に、世界に、もう、笑っちゃいます。いやいや、正月ボケの頭には、このこんがらがりが、正直、しんどい。ということで、こんがらがっていない音楽を聴く。複雑でない音楽。シンプルな音楽。ミニマル・ミュージック。むしろ、新しい年を、ミニマルなところから始めるのは、乙なのかもしれない。ミニマル・ミュージックの、いろいろな面で断捨離された姿に触れると、もう一度、音楽の基点に戻れるようで、何か、清々しい心地にさせてくれる。でもって、改めてミニマル・ミュージックに向き合うと、ポジティヴな気持ちを掘り起こしてくれる!
そんな音楽... 巨匠、ライヒの近作を聴いてみようと思う。インターナショナル・コンテンポラリー・アンサンブルの演奏で、2015年の作品、パルスを、コリン・カリー・グループの演奏で、2013年の作品、クァルテット(NONESUCH/7559793243)を聴く。

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"deep silence"、笙とアコーディオンによる、響きの極北... [before 2005]

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明けまして、おめでたいということで、生誕200年のスッペだ、オッフェンバックだと、景気の良い、お祭り騒ぎのような音楽を聴いて来たお正月。も、明けましたので、ここで少し襟元を正すような、スキっとした音楽を聴いてみようかなと... で、和楽器、笙による音楽!いや、お正月というと、笙。初詣で漏れ聴こえて来る響きが、そのイメージを形作っているように思う。のだけれど、笙という楽器を面と向かって聴くようなことは、ほとんどない。だから、いざ聴いてみると、びっくりする。まず、神社から聴こえて来る印象と大分違う!そのあまりに澄んだ響きに、何の楽器を聴いているのかわからなくなってしまう。それは、東洋でもなく、西洋でもなく... 下手をすると、人工的に作られた音?なんて思いかねないほどにニュートラル。突き抜けている... 何なんだ、この楽器は... いや、楽器というより、サウンド・マシーン?見つめれば、見つめるほど、不思議な存在なのです。
ということで、現代邦楽を代表するマエストラにして、現代音楽界のミューズ、宮田まゆみによる笙と、鬼才、シュテフン・フッソングのアコーディオンという異色の組み合わせで、細川俊夫と雅楽からの作品集、"deep silence"(WERGO/WER 6801-2)を聴く。

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生誕200年、オッフェンバック、冥府下りもお祭り騒ぎ! [before 2005]

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正月七日、あっという間でした。が、まだ松の内!最後にお祭り騒ぎの音楽を聴いて、2019年、本番、盛り上げて行くよ!で、生誕200年のメモリアル、オッフェンバック、『天国と地獄』!さて、運動会でお馴染みの『天国と地獄』ではありますが、なぜに『天国と地獄』という邦題になってしまったのだろうか?原題は"Orphée aux Enfers"、地獄のオルフェである。オペラの定番、オルフェウスの冥府下りをストーリーとすれば、天国なんて出てきやしないことは、明白なのだけれど... それでも、『天国と地獄』になったのは、その方が納まりが良いからなのだろうなァ。ま、その程度のストーリーだと認識されたのだろうなァ。しかし、見事に風刺を効かせ、グルックの傑作、『オルフェオとエウリディーチェ』を巧いことパロって、実に手の込んだストーリーを展開する『地獄のオルフェ』であって、それこそが醍醐味で、お約束のフレンチ・カンカンばかりじゃないのだけれどなァ... というあたり、スルーされてしまうのが、もどかしい。いや、オッフェンバックという存在自体が、クラシックにおいて、あまりに安易に扱われているようで、残念無念。なればこその、生誕200年のメモリアルであります!
ということで、ナタリー・デセイ(ソプラノ)のウリディス、ヤン・ブロン(テノール)のオルフェ、マルク・ミンコフスキの指揮、リヨン国立歌劇場による、オッフェンバックの代表作、『天国と地獄』!じゃなくて、オペラ・ブッフ『地獄のオルフェ』(EMI/5 56725 2)を聴く。

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明けました、2019年。 [miscellany]

話しは昨年末に戻るのだけれど、紅白が凄かった!"平成最後"に賭ける気合の入り様に、惹き込まれ、圧倒され... って、当初は見るつもり無かったのだけれど、ちらりと見てしまったら、後はもう... でもって、そんな紅白を目の当たりにし、今さらながらに平成が終わることを噛み締める。いや、初めて実感が持てたような気すらして来る。そして、何とも言えぬ寂しさが纏わり付いて... ひとつの時代が終わるって、こういう感覚なんだなと、感慨を覚えずにいられない年越しとなった。ところからの、新年!晴れ渡る空、遠くに富士山も望めて、ほのかに暖かでもあって、何か、めでたい空気感に包まれる、元日。昨年末には、彩雲があちこちで見られたらしいけれど、2019年は、何か良い一年に成りそうな予感!これまでが、これまでだっただけに、本当に良い年になって欲しい!でもって、占星術の観点から見ると、木星が射手座に入って、イケイケの年になるんだって... 受け売りでスミマセン... 何より、春の改元があって、心機一転の2019年、今年はポジティヴに生きたい!
と、思いも新たに、クラシックです。さて、2019年は、どんな年になるのだろう?ということで、例年通り、今年のクラシックの顔となる作曲家たち、つまりメモリアルを迎える作曲家たちを、ざっと見渡してみる。が、昨年に比べると、ちょっぴり、少な目?地味目?いやいやいや、興味深い面々がメモリアルを迎え、そのあたりに注目すると、2019年もまた刺激的な一年となりそう!

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生誕200年、スッペで、おめでとうございます! [2012]

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明けまして、おめでとうございます。本年も、どうぞ、よろしくお願いいたします。
さて、例年ですと、今年のクラシックの顔は、こんな人たち... と、メモリアルを迎える作曲家たちを紹介するのですが、今年は、正月一日から、早速、聴くよ!というのは、"ウィンナー・オペレッタの父"、スッペの、生誕200年のメモリアルだから!もね、あの景気の良いマーチやら序曲は、正月一日を飾るのに相応しい!やっぱ、ウィーン・フィルのニューイヤー・コンサートは、スッペ盛りになるのだろうなァ。なんて、思っていたら、鮮やかにスルー!何でだろう?と、改めてスッペについて見てみると、どうもその出自に対して、疑義が出ているようで、1819年に生まれたというのも、今ははっきりしていないらしい。ウーン、肩透かし... だけれど、ま、1819年でもいいじゃないか!何しろ、スッペの音楽を聴くと、ぱぁっと花やぐ!まさに初春って感じ。とにかく、楽しい!ワクワクしちゃいます。そんな一年になりますよう、願いを籠めて、2019年はスッペで聴き初め!
ということで、ネーメ・ヤルヴィの指揮、ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団の演奏で、スッペの序曲と行進曲集(CHANDOS/CHSA 5110)。いやー、新年の乾杯のシャンパンのようにスパークリング!そんな演奏に乗って、2019年を始めます。

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さようなら、2018年。 [overview]

2018年が、もうすぐ終わります。それにしても、凄い一年です。オリンピックなど、輝かしい瞬間が訪れる一方で、自然が猛威を振るう!隠されていたドス黒いものが次々に明るみとなる!あっちで、こっちで、エゴがぶつかり合うだけの不毛!良くも悪くも沸き返った一年でありました。いや、そんな一年にまともに向き合っていたら、疲弊してしまう。まさに、混沌の一年... ということで、前回、カオスが逆巻くベリオのシンフォニアを、"今年の音楽"に選んでみたのだけれど、ふと思う。昨年は何を選んだっけ?で、振り返ってみたら、『サロメ』でした。一昨年は?『ル・グラン・マカーブル』。ふぅ~ 自分で選んでおいて何ですが、この3年、本当に酷かったのだなと、つくづく思わされるチョイス。『ル・グラン・マカーブル』は、トンデモ終末論で、『サロメ』は、エゴに溺れての頽廃... からの、カオスが逆巻くわけです。我々は、今、そういう時代を生きているのだなと... いや、2019年は、明るい年であって欲しい!改元もあるし、何か、真新しい音楽を、"今年の音楽"として、選びたい!
という、先の話しはひとまず置きまして、2018年、最後のupは、今年一年の音のタイル張り舗道。を、ざっと振り返ります(えーっと、当blog的にも、酷い一年でありまして... スランプ?だったのか、文章が書けない。考えが深まらない。下手をすると、音楽すら耳に入って来ないという状況に陥り、いろいろ穴開いてます。年号が改まるまでには、穴埋められたいいな... )。

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2018年、今年の音楽、ベリオ、シンフォニア。 [2016]

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クリスマスが過ぎました。後は、お正月に向けて、一直線ですね。さて、今年の漢字、"災"でした。はぁ、そうですか。という感じであります。ちなみに、昨年が"北"。ぶっちゃけ、"北(朝鮮)"に、"災(害)"って、能がねーなーと突っ込まずにおられません。毎年、清水寺の偉いお坊さんが出て来て、清水の舞台でしたためる今年の漢字、したためられる字の、含蓄の無さに、もはや脱力するばかり... って、公募で1番数の多かった字が自動的に選ぶのだから、仕方ない(漢字検定1級の人のみを対象に公募したら、おもしろいだろうなぁ... )のだけれどね... いや、公募で1番って、結局、一番つまらなかったりするのだなと... でもって、2番、3番の方によりセンスを感じること、多々あり(ちなみに、今年の2番が"終"、3番が"平"だったとのこと... )。そういうことが頭にあったか?公募しておきながら、公募であることをあっさりスルーしてみせた、JR東日本。山手線の新駅、"高輪ゲートウェイ"。スルーし過ぎて、ナンジャアコリャア?!誰が決めた?!となって、物議を醸す。いや、"災"にしろ、"高輪ゲートウェイ"にしろ、2018年の浅さ、軽さが、それらに表れているようで、かえって2018年を象徴しているのかも...
ということで、今年もやります。音のタイル張り舗道。が選ぶ、今年の音楽!もちろん、公募じゃないので、"高輪ゲートウェイ"を突き抜けた作品を選んじゃうよ!で、2018年の音楽は... ベリオのシンフォニア!ジュゼップ・ポンスの指揮、BBC交響楽団の演奏、シナジー・ヴォーカルズのヴォーカルで、ベリオのシンフォニア(harmonia mundi/HMC 902180)を聴く。

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第九、日本初演、100年目の年の瀬に聴く、第九。 [2017]

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没後150年のロッシーニに、没後100年のドビュッシー... 2018年のクラシックの顔を、改めて見つめた今月半ば。ここで視点を変えまして、今年、日本初演100年のメモリアルを迎えた、あの年末の定番に注目!そう、第九です。1824年、ウィーンで初演されて以来、間もなく2世紀が経とうという中、ウィーンから遠く離れた東の果て、日本で、今や1万人で歌えてしまうほどの知名度を得た事実... 楽聖は、あの世から、どんな風に見つめているだろう?初演時、すでに耳が聴こえなくなっていたベートーヴェン、第九に熱狂する客席に気付かず、アルト歌手に促され、初めて客席の方へと向き直り、その大成功を知ったというエピソードを思い起こすと、日本の年末の様子も、感慨を以って見つめてくれる気がする。1万人なんて、コンサートという観点からすれば、正気の沙汰ではないけれど、1万人もの人々がひとつ声を揃えて歌うことは、まさに第九の精神を具現化したと言えるわけで... 何なら1万人なんて限ることなく、日本全国で、同時刻、それぞれの場所で、一斉に歌い出せばいい... いや、日本に限らず、全世界で歌えば、このギスギスとした21世紀の空気感も変わるかもしれない。
なんて夢想しながら、改めて第九を味わう。マルティン・ハーゼルベックが率いるピリオド・オーケストラ、ウィーン・アカデミー管弦楽団による、ベートーヴェンの初演時の響きに、初演会場まで考慮して可能な限り迫ろうという実にチャレンジングなシリーズ、"RESOUND BEETHOVEN"から、VOL.5、ベートーヴェンの交響曲、第9番、「合唱付き」(Alpha/Alpha 476)を聴く。

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ドビッュシー、ペレアスとメリザンド。 [2017]

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うわーっ、12月20日です!2018年が、本当にもう凄く終わってしまう!大掃除が完了していない、年賀状が書き終わっていない、で、他にもやること山積みだよ... という事態になりました。通常運転です。はぁ~ ため息... は、ともかく、2018年はドビュッシー・イヤー!没後100年のメモリアル... 当blogでは、未完のオペラ、『ロドリーグとシメーヌ』『アッシャー家の崩壊』と『鐘楼の悪魔』、それから、エラールのピアノで聴く前奏曲集に、ドビュッシーに始まるフランス印象主義の系譜を追う弦楽四重奏曲集と、マニアックかつ魅惑的な4タイトルを取り上げました。が、ドビッュシーの代表作を取り上げていないのが心残り... ということで、これぞ、ドビュッシー!という代表作を取り上げようと思うのだけれど、これぞ、ドビュッシーと言える作品は何だろう?『海』?「月の光」?牧神の午後への前奏曲?どれもドビュッシーらしさを象徴する代表作なのだけれど、当blog的には、『ペレアスとメリザンド』を選んでみる。それは、ドビュッシーの芸術の全てをひとつにまとめたような音楽...
サイモン・ラトル率いるロンドン交響楽団の演奏、マグダレーナ・コジェナー(メッゾ・ソプラノ)、クリスティアン・ゲルハーへル(バリトン)、ジェラルド・フィンリー(バス)ら、手堅く実力派を揃えての、ドビッュシーのオペラ『ペレアスとメリザンド』(LSO live/LSO 0790)を聴く。

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