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メンデルスゾーン、真夏の夜の夢。 [2015]

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あぁぁぁ... あまりの暑さに身体も頭も停止気味です。みなさん、熱中症などになってはおられませんか?それにしても、連日、最高気温が、36度とか、37度とか、場所によっては、38度?39度?もうついていけません。いや、温暖化もギアが入って参りました(おい、小氷河期はいつ来るんだよ!?)。温室効果ガスの排出削減とか、もはやそういうレベルではなく、大気そのものを冷やす新たな技術を開発しなきゃいけないような気がして来る、今日この頃... で、こう暑いと、音楽を聴くのも、ちょっと億劫になってしまうようなところがあって... そんな時に聴く、さらりと楽しめる音楽。メンデルスゾーンがいいかなと... 18世紀の残り香を感じさせる瑞々しいサウンドと、19世紀ならではのキャッチーさによって織り成される、ロマン主義がまだ若々しさを失っていなかった頃の音楽。クラシック切っての優等生が織り成す卒の無さは、聴き手に負担を与えず、楽しませてくれる。
ということで、メンデルスゾーンの夏!トマス・ダウスゴー率いる、スウェーデン室内管弦楽団の演奏、スウェーデン放送合唱団、カミラ・ティリング(ソプラノ)、マグダレーナ・リスベリ(ソプラノ)の歌で、メンデルスゾーンの劇音楽『真夏の夜の夢』(BIS/BIS-2166)を聴く。

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ノイコム、ルイ16世を追悼するレクイエム。 [2017]

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さて、ワールド・カップが佳境です。明日は、フランスとクロアチアの決勝!でもって、本日は、フランス革命記念日、パリ祭!となると、フランスは、いつも以上にお祭り騒ぎなんだろうなァ。なんてことを思い浮かべつつ、革命後のフランスの歩みをおさらい... 現在のフランス共和国は、1789年のフランス革命に始まる。そんな風に思いがちなのだけれど、世界史を勉強すると、そうでないことが露わになります。第1共和政が成立するのは、フランス革命の3年後、1792年。翌年、王様をギロチンに掛けてみれば、絶対王政もドン引きするほどの独裁、恐怖政治に陥って、けど、そんなものは長続きせず、王制よりも威圧的な帝政となって、ヨーロッパ全体を戦争の渦に引き摺りこむ!けど、そんな無謀なことは長続きせず、王家が帰って来ての元の木阿弥。で、再び革命。株屋(つまりブルジョワたちに... )の王が乗っ取って、株価が下がれば、今度こそ共和政!のはずが、大統領は皇帝に変身、戦争やって、捕虜になって、パリは大混乱!の果てに、選挙やったら王党派圧勝!王政復古のはずが、本家と分家が喧嘩して、仕方なしに共和政という、トホホ... その後も、ナチスにあっさりと占領され、戦後、新たな共和政が成立するも、軍部に脅され、1958年、大統領の権限が強化された第5共和政が誕生し今に至る。フランスの長い歴史を振り返った時、フランス革命というのは、何だか混乱の種を蒔いただけのようにも思えて来る。もちろん、人権、平等、そして三権分立など、得られた高い理念も多いのだけれど... 革命後のフランスをつぶさに見つめれば、フランス革命記念日を祝うのが少し憚れる?ということで、本日、あえて、ルイ16世を追悼。
ジャン・クロード・マルゴワール率いる、ラ・グラン・エキュリ・エ・ラ・シャンブル・デュ・ロワの演奏、クレメンス・ティルカン(ソプラノ)、ヤスミナ・ファーヴル(メッゾ・ソプラノ)、ロバート・ゲッチェル(テノール)、アラン・ビュエ(バス)、ナミュール室内合唱団の歌で、1815年、ウィーンでのルイ16世追悼のミサのために書かれた、ノイコムのレクイエム(Alpha/Alpha 966)を聴く。

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アノニマス4、1865、南北戦争時代の希望と故郷の歌。 [2015]

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田畑を覆う一面の泥水、天井にまで届きそうな浸水の痕跡、道路に転がる巨大な岩、幾筋も山に刻まれる茶色い山崩れの傷跡... 日本は自然災害の多い国、ということは、重々承知しているものの、次々にそれが起こると、やはり言葉を失ってしまいます。それでも、全てを呑み込んで生きて来た日本人なのですよね... 困難に直面しても、前を向くしかない、もどかしさというか、切なさというか、何とも言えない感情が湧き上がる。で、そんな感情を癒してくれる歌かなと、聴いてみる、"Hard Times Come Again No More"、これ以上、厳しい時が来ませんように... 「すべては終わりぬ」として知られる、フォスターが1854年に発表した哀歌。奴隷制下、厳しい環境を生き抜いたアフリカから連れて来られた人々の心情を歌った詩は、アメリカ南北戦争(1861-65)において、南軍、北軍、両陣営でも歌われ、戦時下、厳しい状況にあった兵士たちの心を捉えたとのこと... そして、今、被災した土地、人々の姿が、そこに重なるようで... 亡くなられた方々のご冥福を祈りつつ、被災された方々が一日も早く日常を取り戻せますよう願い、聴いてみたいと思う、これ以上、厳しい時が来ませんように...
2015年、南北戦争終結150年を記念してリリースされた、南北戦争時の希望と故郷を歌ったナンバーを集めた1枚。アメリカの古楽ヴォーカル・アンサンブル、アノニマス4の"1865"(harmonia mundi/HMU 807549)。今でこそアメリカは音楽大国だけれど、そこに至る前は、実に素朴だった。そんな、普段、あまり触れられないアメリカの姿を捉える興味深いアルバム。

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クロノス・クァルテット、吠える! [before 2005]

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アメリカの音楽の歴史は、17世紀、入植とともに始まる。が、アメリカの音楽が花開くには、かなりの時間を要した。華美な音楽を嫌った入植者たち、ピューリタンの性格が、その障壁に... カトリックのスペインが支配したラテン・アメリカでは、早くから豊かなバロック音楽が展開されていたこと(は、忘れられがちなのだけれど... )を思うと、極めて対照的。しかし、ヨーロッパの音楽の歴史と伝統から距離を取ったことで、他には無い、まっさらな土壌を創り出したか... そのまっさらな中で、やがて、アメリカの作曲家たちは、歴史や伝統から解き放たれて、様々な実験を繰り出すことに... 自宅で、いろいろと実験を繰り返していた日曜作曲家、アイヴズ(1874-1954)しかり、ジャズとオーケストラを融合させたラプソディー・イン・ブルー(1924)も実験だったと思うし、両大戦間、実験をエンターイメントにしたヴァレーズ(1883-1965)率いるウルトラ・モダニストたちがいて、戦後には実験音楽のシンボル、ケージ(1912-92)が登場、ヨーロッパのアカデミズムを揺るがすまでに!
ということで、アメリカのその後の実験に注目してみる。マイケル・ドアティ、ハリー・パーチ、スコット・ジョンソン、リー・ハイラと、ヴァラエティに富むアメリカの作曲家たちによる、スピーチ、落書き、ラジオ、ポエトリー・リーディング... 様々に言葉を織り込んだラディカルな作品集、クロノス・クァルテットの"HOWL, U.S.A."(NONESUCH/7559-79372-2)を聴く。

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アイヴズ、ホリデイ・シンフォニー。 [2015]

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7月4日、アメリカ合衆国、建国242年、おめでとうございます。
一日遅れではありますが、同盟国から、ご挨拶を... って、近頃、アメリカでは、「同盟国」なんて、どうでもいいような感じ... てか、同盟国が、なぜ同盟国となったか、その歴史を知らなさそうなのだよね、白いおウチにお住まいの、たたみイワシ・ヘアーの閣下... いや、アメリカに限らず、今、世界は、歴史を捉える力が弱まっている気がする(「歴史認識」という言葉を、まるで呪文のように唱える方々も、大きな流れである歴史そのものに関しては、極めて意識が低かったり... )。もし、歴史を人生に例えるならば、今の世界は、両親の顔はおぼろげで、どんな風に育ったかを思い出せず、思春期のトラウマに囚われ、辛かった記憶も、幸せだった記憶も封印し、迷子になっている状態(場合によっては、認知症の症状も出ていて、変に暴力的になったり、コミュニケーションを取ることが難しいこと多々あり... )だろうか?自らが歩んで来た道が見えなくなっている中で、未来へと踏み出さなければいけない21世紀、この先が、かなり恐く感じてしまう。なんて、悲観しても始まらないので、とりあえず、アメリカ独立記念日を音楽で祝うよ!バーンスタインの奇作に続いての、鬼才、アイヴズ...
アンドルー・デイヴィス率いるメルボルン交響楽団の、アイヴズのオーケストラ作品を取り上げるシリーズから、第2弾、独立記念日ばかりでなく、ワシントン誕生日、戦没将兵記念日、感謝祭も祝ってしまう、4つの祭日、4曲からなる、アイヴズのホリデイ・シンフォニーと、「ニュー・イングランドの3つの場所」など、定番の作品(CHANDOS/CHSA 5163)を聴く。

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バーンスタイン、ミサ。 [2009]

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さて、8月になりました。いや、7月でした。とか、言いたくなってしまうほど、梅雨明けちゃって、夏です。この先、どーなってしまうのだろう。と、心配になるものの、夏らしい夏に、魅了されるところも... ということで、夏っぽい音楽!今年、生誕100年のメモリアルを迎えるバーンスタインのミサ。ミサと言っても教会音楽ではなく、典礼音楽をベースにしながら、シアター・ピースに仕上げてしまった異色の作品。ある意味、バーンスタインにとっての『ジーザス・クライスト・スーパースター』なのかもしれない(奇しくも同じ1971年に初演された両作品... )。教会音楽で、近代音楽で、ロックに、ジャズに、全てをごちゃ混ぜにして、ミュージカルっぽく仕上げながら、ラヴ&ピースの時代の気分を反映して、新たな祭祀を創出するような、フェスっぽいような、奇天烈な作品!
悪魔悪魔悪魔と来てのミサなのだけれど、これも、ある意味、悪魔的?マリン・オルソップ率いるボルティモア交響楽団の演奏、ジュビランド・サイクス(バリトン)、モーガン州立大学合唱団らの歌で、バーンスタインの『ミサ』(NAXOS/8.559622)を聴く。

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ボーイト、メフィストフェレ。 [2011]

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メフィストは悪魔で、ファウストはその悪魔に魂を売ったヘタレ... このコンビが繰り広げる物語は、とても褒められたようなものではないけれど、多くの人が魅了されてしまうのは、悪さをすることの潜在的な欲求を擽るからだろうか?破滅が待っているから、誰もしないけれど、舞台上で繰り広げられる悪徳を、プロセニアム越しに覗き込むことは、とても刺激的なことと言えるのかもしれない。そして、その悪徳を息衝かせる音楽は、往々にして魅惑的だったりする。グノーの『ファウスト』、ベルリオーズの『ファウストの劫罰』と聴いて来て、改めてそんな風に思った。ので、勢い、もうひとつファウストを!ボーイトの『メフィストフェレ』... でもって、今年は、ボーイト(1842-1918)の没後100年のメモリアル。さらに、その代表作、というか、完成された唯一のオペラ、『メフィストフェレ』の初演から150年という記念の年。ということで、ボーイトとメフィストフェレを祝って、
ステファノ・ランザーニの指揮、パレルモのテアトロ・マッシモでの白熱のライヴ盤!タイトルロールにフェルッチョ・フルラネット(バス)、ファウストにジュゼッペ・フィリアノーティ(テノール)、マルガリータにディミトラ・テオドッシュウ(ソプラノ)という強力なキャストで、ボーイトのオペラ『メフィストフェレ』(NAXOS/8.660248)。いやー、フルラネットの悪魔的ド迫力にヤられます。

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ベルリオーズ、ファウストの劫罰。 [before 2005]

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19世紀の音楽をざっと見渡すと、ファウストという存在が常に視野に入って来る。前回、聴いた、グノーの『ファウスト』はもちろん、オペラばかりでなく、リストのファウスト交響曲に、シューマンのゲーテの『ファウスト』からの情景と、様々な形で描かれるファウスト... 19世紀の作曲家たちは、なぜにこうもファウストに惹かれたのだろう?けしてカッコいいキャラではない。というより、ダーク・サイドにズルズルと引き込まれながら、悪に染まり切れない優柔不断さも見せて、いつももどかしい!けれど、そのもどかしさに、19世紀のリアルを見る思いがする。少し前にフランス革命はしてみたものの、保守反動が常に世の中を覆い、新しい技術の開発により産業革命が動き出すものの、動き出せば動き出すほど社会の格差は広がって、暗澹たる空気に包まれる。ロマン主義ならではの高い理想を抱えながら、時代を右往左往する19世紀の芸術家の姿は、どこかファウストに重なる気がする。なればこそ、描かずにおれなかったか... "ファウスト"は、作曲家たちの自画像と言えるのかもしれない。
ということで、グノーに続いての、グノーから四半世紀弱を遡った1846年、パリで初演されたベルリオーズの"ファウスト"... ケント・ナガノが率いたリヨン・オペラ、トーマス・モーザー(テノール)、スーザン・グラアム(ソプラノ)、ジョゼ・ヴァン・ダム(バリトン)という実力派たちによる歌で、ベルリオーズの劇的物語『ファウストの劫罰』(ERATO/0630-10692-2)を聴く。

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ジェミニアーニ、コレッリのヴァイオリン・ソナタに基づく合奏協奏曲。 [before 2005]

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ルネサンス期、繁栄を極めたイギリスの音楽は、ピューリタン革命(1649)によって、失われる。ピューリタン=清教徒たちにとって、音楽は教会を汚すもの... それまでの音楽は徹底して弾圧され、教会のオルガンは破壊された。が、そんなピューリタンの潔癖に、みなが辟易し出すと、王政復古(1660)、王様が戻って来る!そして、音楽もまた戻って来る!大陸から吹いて来た新しいバロックの風と、パーセル(1659-95)という天才の誕生で、みるみる息を吹き返したイギリスの音楽... そこに、植民地の拡大による富の集積が、音楽バブルとも言える状況を創り出し、イタリアやドイツから一級の音楽家を引き寄せ、瞬く間にロンドンはヨーロッパ随一の音楽マーケットに急成長。その活況の一端を物語るのが、前回、聴いた、エイヴィソンによる、ドメニコ・スカルラッティの練習曲に基づく7声の協奏曲... 海賊版が出るほど人気を博したドメニコのソナタを、合奏協奏曲にアレンジして、なかなかいいビジネスを繰り広げたエイヴィソンなのだけれど、このビジネスにはモデルがあった!
ということで、エイヴィソンの師、ロンドンで活躍したイタリア人、ジェミニアーニによる、その師、コレッリのソナタ(イギリスに留まらず、当時のヨーロッパを席巻!かのクープランも虜でありました... )のアレンジ... キアラ・バンキーニ率いるアンサンブル415の、コレッリのソナタ、Op.5に基づく、ジェミニアーニの合奏協奏曲集(Zig-Zag Territoires/ZZT 040301)を聴く。

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グノー、ファウスト。 [before 2005]

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2018年は、グノー・イヤー!でもあります。ということで、改めてグノーについて見つめるのだけれど、いやー、興味深い!これまで、あまりに漠然と、『ファウスト』の作曲家としか捉えて来なかっただけに、もの凄く新鮮で、何より、おもしろい!もっともっと、『ファウスト』ばかりでないグノーは注目されるべき!19歳、20歳、21歳、ローマ賞における課題のカンタータに響く音楽は、即『ファウスト』を書けそうな早熟っぷりを見せ付けて来るのだけれど、22歳、ローマへ留学してみれば、すっかりローマの古き伝統にどっぷりと浸かってしまい、パレストリーナ様式でミサを書くという驚くベき宗旨替え!1843年、パリに帰ると、パリ外国宣教会のオルガニストとなり、パレストリーナやバッハばかりを取り上げて、会衆たちを大いに戸惑わせたらしい。そんなグノーが、再び世俗的な音楽へと関心を示し出す。1851年、最初のオペラ、『サッフォー』を作曲し、パリ、オペラ座で上演されるも、ベルリオーズらが称賛する一方で、聴衆からは受け入れられず... その後もオペラに挑むものの、大成功を掴むまでには至らなかった。そうした中、ローマ留学中に読んだゲーテの『ファウスト』のオペラ化に乗り出す。
ということで、『ファウスト』のグノーの、その『ファウスト』を、今、改めて聴いてみる!ジョゼ・ファン・ダム(バス・バリトン)、リチャード・リーチ(テノール)、シェリル・ステューダー(ソプラノ)、トーマス・ハンプソン(バリトン)ら、実力派スターたちが結集しての、ミシェル・プラッソンが率いたトゥールーズ・カピトール劇場によるグノーのオペラ『ファウスト』(EMI/7 54228 2)を聴く。

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