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二〇一一、始まりのワルツ。 [2011]

さて、ひと月早く、新年度を迎える音のタイル張り舗道。であります。
本日を以って、2011年リリースのアルバムを取り上げてゆくことに... のつもりでありましたが、本年はそのあたり、ちょっとユルめに。厳格に線引きせず、聴き逃したアルバムなんかも取り上げて、ぼんやり近頃のクラシックは?と、見ていけたらいいなと。ということで、2011年を始めるならば、このアルバムから...
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正月のコンサートを2ヶ月遅れで... というのも、ちょっと興が削がれるわけだけれど、クラシック、2011年の始まりを告げる、ウィーン・フィルのニューイヤー・コンサートのアルバム(DECCA/478 2601)を聴いてみる。ま、例年恒例のもの... 今さら聴くほどのものか?と、完全にスルーする気でいた昨年末。だったのだが、指揮者にフランツ・ヴェルザー・メスト(!)と聞いて、俄然、興味が湧いてしまう。いや、ウィーン・フィルのニューイヤー・コンサートに、ヴェルザー・メストなのだ!大いに若返るキャスティング!「若返る」とは言っても、ヴェルザー・メストも今年、51歳ではあるのだけれど... いや、時代は動いている!

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アッサラーム!ゲンダイオンガク! [2011]

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ナポレオンのエジプト遠征(1798-1801)には、様々な学者も参加していた... ロゼッタ・ストーンの発見などは、その代表的な成果だ。ということはよく聞くのだけれど、そうした学者たちの中には、音楽学者も含まれており、中世以来、紡がれて来た西洋音楽の知識を以って、アラブ世界の音楽との接触は、相当に刺激的だった。という話しを、どこかで読み、興味深かった。微分音を含み、より複雑なリズムを刻むアラブ世界の音楽を前に、モーツァルトはあまりにシンプルだ。というのが、西洋音楽のリアクション...
オリエンタリスムでしか語られないアラブ世界の音楽とは違う、分析的に接したアラブ世界の音楽というのは、より高度な音楽?ならば、そういう音楽的素地から、西洋音楽のフィールドで音楽を奏でる音楽家が現れたら、かなりおもしろいことになるのでは?と、ずっと思っていたところに、見つけた... ヨルダン出身の作曲家、サエド・ハダッド(b.1972)。そして、ドイツが誇る現代音楽専門家集団、アンサンブル・モデルンが、そのハダッド作品を演奏するアルバム(WERGO/WER 6578 2)を聴く。

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ECHOES of TIME. [2011]

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フィラデルフィア管が破産した?!いったい、クラシックは、どうなってしまうのだろう?
なんて、今さらでもあるのだけれど... クラシックはますます弱体化している。いや、こういう時代に、最も影響を受けるのがクラシックであって。そもそもクラシックとは、極めて弱い体質のジャンルであることを認識しなくてはいけないと思う。いや、否が応でも認識せざるを得ないか... という危機を反映して?なのか、近頃、リリースされるクラシックのアルバムは、いろいろ試行錯誤の跡が見受けられ、興味深いものが何気に多い。という点で、実は、今、これまで以上に、クラシックを楽しみ尽くす機会に恵まれているのかも?
ふと、そんなことを思った1枚。グルジア出身の逸材、異彩を放つ、リサ・バティアシヴィリのヴァイオリンが、20世紀、旧ソヴィエト圏の、暗い歴史が負う傷跡をなぞり、音による癒しを施す、"ECHOES OF TIME"(Deutsche Grammophon/477 9299)を聴く。

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The Book of Sounds. [2011]

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プリペアード・ピアノとピアノによるガムラン風とミニマル風... アメリカのジョン・ケージと、ドイツのハンス・オッテの音楽を、大胆に東西という括りで並べ、共鳴させてしまった"Orient | Occident"(WERGO/WER 6706)。この刺激的なアルバムに触れて以来、その西=オクシデントとして取り上げられたオッテ、『響きの書』(全12曲から5曲... )がずっと気になっていた。ケージの灰汁の強いサウンドと対置させれば、そのシンプルな美しさは際立つわけだが、そればかりでない、ヨーロッパのミニマリズムの、アメリカのミニマリズムとは一味違う、どこかロマンティックな響きが新鮮で、印象に残り...
ということで、きちっと聴いてみたかった、オッテの『響きの書』。そして、新たな録音がリリース。NAXOSの近現代担当、気鋭のオランダのピアニスト、ラルフ・ファン・ラートによる『響きの書』(NAXOS/8.572444)。期待通りの美しいサウンド!いや、今、こういうシンプルなサウンドが欲しかった。

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for Solo Violin. [2011]

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レーガーのヴァイオリン協奏曲を日本初演(2003年の話し... )!と意気込むヴァイオリニスト... となれば、相当にマニアック。が、それが、クラシックの最も華やかな場所にいる若手ヴァイオリニストだとすれば?タダモノではない。庄司紗矢香。DGから、ヴァイオリンを弾くお人形さんのようにデビューした天才少女... けれど、その音楽性は、そんな類いのものではなく、実際に、その演奏に触れると、本当にタダモノではないことを思い知らされる(結局、そういう恐るべき特性をDGは活かせなかったよな... )。という彼女も、「若手」の域からそろそろ離陸するか?ラ・フォル・ジュルネを繰り出す気鋭のプロデューサー、ルネ・マルタンが主催するMIRALEからアルバムをリリース!レーガーの無伴奏ヴァイオリンのための前奏曲とフーガと、バッハの無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータを組み合わせた、異色の2枚組(MIRARE/MIR 128)を聴く。

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幻想交響曲をピアノで弾いたなら... [2011]

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リストが、ベートーヴェンの9つの交響曲、全てを、ピアノ用に編曲しているのは知っていた。が、ベルリオーズの幻想交響曲も編曲していたとは... 今頃、驚いている。いや、これ以上、はまる組合せがあるだろうか?!「死の舞踏」や「メフィスト・ワルツ」のイメージからか、どこかデモーニッシュさも漂うリストという存在。伝説のヴィルトゥオーゾの、「ピアノの魔術師」というキャッチ・コピー(?)も助けて、独特の雰囲気がある。そして、その魔術師が、阿片による悪夢の中に立ち現れたサバト(魔女たちの饗宴)で締め括られる、異形の交響曲を、ピアノ用に編曲したとならば、期待を込めて、何やらただならなさを感じてしまうのだが...
そんな、リスト版、ピアノによる幻想交響曲を、フランスの鬼才、ロジェ・ミュラロが、リストの巡礼の年、第1年、「スイス」からの3曲とともに取り上げるアルバム(DECCA/4764176)。リスト、ベルリオーズ、ミュラロと、この個性のぶつかり合いも刺激的な1枚を聴く。

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ボルジア家、諸行無常... [2011]

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ボルジア家... ルネサンスが崩れ始めようとした頃、最も聖なる教皇座から、手段を選ばず、イタリアを牛耳り、ヨーロッパを動かそうとした一族。気難しい歴史書に登場したとしても、多くの逸話に彩られ、その存在は、毒々しく、何とも言えない魅力を発する特異な一族だ。そんな一族を、音楽で綴る... サヴァール、恒例の、ブック型CD。今年は、"DINASTIA BORJA(ボルジア王朝)"(Alia Vox/AVSA 9874)。
中世フランスの異端の歴史を、淡々と、かつ恐ろしく丁寧に紹介して、そのマニアックさに慄いた昨年のカタリ派(Alia Vox/AVSA 9873)から一転、爛熟のルネサンス、権謀術数に満ちた聖堂で、荘厳に、清らかに歌われた教会音楽... あるいは、毒も盛られたであろう饗宴を彩った華やかな宮廷音楽... なんて、期待したのだが、サヴァールのマニアックさは相変わらず。ステレオ・タイプに留まらない、徹底してボルジア家と向き合う3枚組。音楽以上に歴史を響かせてしまうサヴァールに、また付き合ってみる。

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Combattimenti ! [2011]

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ここのところ、古楽のリリースが減っている?
いや、サヴァールの"DINASTIA BORJA"(Alia Vox/AVSA 9874)を聴いたばかりではあるのだけれど... それこそ気を吐いているのは、自身でレーベルを持つサヴァールくらい?は、ちょっと極端な見方かもしれないが、以前に比べると、間違いなく、古楽は勢いを失っているように感じてならない。
そんなことをふと思ったのが、ル・ポエム・アルモニークの久々のリリース。Alphaの主力アンサンブルにして、センスの良いアルバムをコンスタントに届けてくれていた彼らだったが、前作、"FIRENZE 1616"(Alpha/ALPHA 120)からは、いつのまにやら3年も空いてしまって... そうか、そんなにも彼らのアルバムを聴いていなかったのかと、変に噛み締めてしまう最新盤。モンテヴェルディとマラッツォーリの作品による"Combattimenti !"(Alpha/Alpha 172)を聴く。

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Accordion, S'il vous plaît ! [2011]

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アコーディオンというと、凄く重い... というイメージがある。
それは、小学生だった頃の記憶なのだけれど... こどもの肩にはずっしりと重く。その重さのせいで、蛇腹を思うように操ることはできず、音は鳴っているんだか、どうなんだか... そんなことに気を取られてしまえば、鍵盤を押さえるなんてことは、どうしようもなく困難で... そういう全てをひっくるめて、アコーディオンは凄く重い... というイメージを、未だに引き摺っている。そうしたところから聴く、アコーディオン... その響き、実はとても軽やかで... 毎回、その軽やかさに驚かされる。そして、またさらに、さらに驚かされる1枚に出会う!
日本を代表するアコーディオニスト、御喜美江による"S'il vous plaît"(BIS/BIS-CD-1804)。バロックから現代まで、タンゴに、映画に、アニメに... 多彩過ぎるほどの小品を、ぎゅっと集めて、軽やかにアコーディオンを奏で、心地良く驚かせてくれる1枚を聴く。

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ピアノ付き交響曲。 [2011]

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梅雨入り?!と、驚く。驚きつつ、5月の梅雨空に、気分も重くなる。いくらなんでも、早過ぎる!
なんて、天気の話しから始めるのは、どうにも、筆が進まず... いや、キーボードを叩けず... か。今、両手こそ重い。それもこれも、天気のせい?なんても言ってられず、気分を変えて、CDを変えてみる。重苦しい雲を晴らす、ちょっと楽しい演奏... ヴァルター・ヴェラー率いる、ベルギー国立管弦楽団のブラームスのアルバム(FUGA LIBERA/FUG 573)。ハイドンの主題による変奏曲と、プラメナ・マンゴーヴァ(ピアノ)を迎えての1番のピアノ協奏曲。クラシックの最もヘヴィーなあたりを響かせるレパートリー?のはずだけれど、そのままは響かせないヴェラー・マジック。やっぱり、この人のセンスというのは、おもしろい...

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