So-net無料ブログ作成

ドビュッシーで、始める。 [2012]

8572675.jpg
さて、3月です。雪、降ったばかりだけれど、何気に春めいて、新しい季節、到来なのか?
ということで、当blogも、遅まきながら、2012年を始めたいと思います。となると、7年目に突入?!我ながらビックリ。まさに今、書き始めた頃、2006年を振り返っているものだから... それから6年、あっという間のようで、遠くに感じる書き始めた頃... 否応なしの年月の経過に、妙にズッシリとくる感覚があって、変に慌ててしまう。そして、これからどうなるのだろう?書き続けられるのか?クラシックを聴き続けられるのか?社会は音楽を楽しむ余裕を維持できるのか?世界経済は?地球は?漠然とした不安に包まれる2012年、やっぱり終末はやってくるのか?なんて考えても始まらないので、ドビュッシーの生誕150年のメモリアルを祝って2012年をスタート!
まさにメモリアルを目指して進められてきた、ジュン・メルクル率いる、リヨン国立管弦楽団による、ドビュッシーの管弦楽作品を網羅するシリーズ、その完結編となる、豪華なソリストたちを招いての、協奏的作品を集めたvol.7(NAXOS/8.572675)を聴く。

続きを読む...


nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

"two souls" [2012]

4779827.jpg12con.gif
ヴァイオリンの新たな逸材、ミハイル・シモニアン(b.1986)。そのDGデビューが、ハチャトゥリアンとバーバーのヴァイオリン協奏曲と聞いて、ちょっと気になる。名門レーベルからのデビューを、こうもマニアックに飾るとは!?一方で、そのアルバムのタイトル、"two souls"が、さらに気になる。何でも、シモニアンの、アルメニア人として、アメリカに移住しての音楽的背景を、アルメニア人作曲家、ハチャトゥリアンと、アメリカの作曲家、バーバーのコンチェルトに込めたのだとか... デビュー盤は名刺代わり。かもしれない。けれど、随分とパーソナルなあたりを盛り込むのだなと、その思い入れ具合に、微妙(?)なものを感じてしまうのだったが...
ミハイル・シモニアンのヴァイオリン、クリスチャン・ヤルヴィの指揮(何気に、クリスチャンもDGデビューだったり... )、ロンドン交響楽団の演奏による、ハチャトゥリアンとバーバーのヴァイオリン協奏曲(Deutsche Grammophon/477 9827)を聴く。

続きを読む...


nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

ウラジーミル・マルティノフ。 [2012]

7559796279.jpg
2000年にリリースされたクレーメルの秀盤、"SILENCIO"(NONESUCH/7559-79582-2)で知った、ウラジーミル・マルティノフ(b.1946)という存在。クレーメルが奏でる美し過ぎるヴァイオリン・ソロと、それをやさしく包むクレメラータ・ヴァルティカによる懐古的なトーン... これは、いつの時代の音楽なんだ?!と衝撃を受けたマルティノフの"come in!"は、現代音楽にして難解ではない。そして、ひたらすに美しい。あまりの美しさに時代感覚が失われてゆくようで。モーツァルトのようなサウンドで、ロマン派のようなメローさで、マーラーのような厭世感があって、モーツァルトでも、ロマン派でも、マーラーでもない雰囲気が漂って、どこかの時代と結び付けたくなる音楽でありながら、どこの時代とも結び付き得ない不思議さ。音楽史という重力から自由になり、「美しさ」に純粋に向き合った音楽の、妙なる無重力感が、どうしようもないほどに心地よかった。
そして、今、クロノス・クァルテットによるマルティノフ作品集(NONESUCH/7559-79627-9)がリリース。"come in!"から12年越しで聴く、マルティノフ作品に、ちょっと興奮しつつ。その音楽は、期待通りの美しさであって、改めて魅了されることに...

続きを読む...


nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

2012年、リゲティへの旅... [2012]

BMCCD166.jpg
リゲティというと、『2001年、宇宙の旅』。
そんなイメージがある。もちろん、映画で取り上げられたリゲティ作品は、独立した作品であり、映画音楽ではなかったのだけれど、そうした事実を疑ってしまいそうなはまりようで... キューブリック監督による圧倒的な映像と、その映像を鳴らしてしまうようなリゲティ作品の存在感は、「現代音楽」という枠組みを越えて、より幅広い層にインパクトを与えてきたように感じる。そんなこんなで、"ゲンダイオンガク"にしては、意外とポピュラーなのかもしれないリゲティ作品。そして、今、さらにインパクトのあるリゲティの演奏に出くわした!
ハンガリーの鬼才、作曲家にして指揮者、ペーテル・エトヴェシュ(b.1944)が、ケルンWDR交響楽団を指揮して、20世紀、ハンガリーを代表する作曲家のひとり、ジェルジュ・リゲティ(1923-2006)を取り上げるアルバム(Budapest Music Center/BMC CD 166)を聴く。

続きを読む...


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

古のアイルランド... ケルトの先人たちとの対話。 [2012]

HMU807486.jpgRSS6.gif
オルランド・コンソートのアルバム、"Scattered Rhymes"(harmonia mundi/HMU 807469)で知った、ターレク・オリーガン(b.1978)という存在... ポスト・ミニマルな感覚をベースに、現代音楽を「現代っ子」な感覚で捉えるフレッシュなサウンドは、まさに21世紀の現代音楽。アカデミズムが熟成させた"ゲンダイオンガク"という狭い世界から生み出される現代作品とは一味違って、現代を彩るポピュラーな音楽と同じ空気の中、呼吸し、生み出されているのだなと感じられるオリーガン作品。"ゲンダイオンガク"という重石から解き放たれ、やりたい音楽をやる... そんな姿勢が潔く、だからこそ得られる瑞々しさに耳が奪われる。いや、すっかり虜。ということで、今やチェックせずにはいられない存在に。そして、待っておりました、オリーガンの最新盤。
ポール・ヒリアー率いる、アイルランド国立室内合唱団の委嘱作品、"Acallam na Senórach(先人たちの対話)"(harmonia mundi/HMU 807486)を聴く。

続きを読む...


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

リュート奏者、レオナルド・ダ・ヴィンチ。 [2012]

DISCANTICA103.jpgWE10.gif
ルネサンスを代表するマルチな天才、レオナルド・ダ・ヴィンチ。
『ダ・ヴィンチ・コード』の影響なのか、ここのところ膨大な手稿にも注目が集まって、技術者、解剖学者などなど、ダ・ヴィンチのマニアックな側面にもスポットが当てられているわけだが。クラシックというジャンルにおいては、音楽家としてのダ・ヴィンチに、関心が向きつつあるようで、何気にダ・ヴィンチ関連のアルバムがぽつりぽつりとリリースされていて興味深い。エドゥアルド・パニアグア+ムジカ・アンティグアによる"L'AMORE MI FA SOLLAZAR"(PNEUMA/PN 1320)などは、ダ・ヴィンチのオリジナル楽器(復元)が聴けて、本当におもしろかった。で、続編(PNEUMA/PN 1340)もリリースされたみたい。となると、古楽は「ダ・ヴィンチ」をキーワードに盛り上がるのか?今後の動きが楽しみ... という前に、もうひとつ気になるダ・ヴィンチのアルバム...
イタリアのリュートのマエストロ、マッシモ・ロナルディによる、リュート奏者、ダ・ヴィンチをフィーチャーしたアルバム"La Musica a Milano al tempo di LEONARDO DA VINCI"(LA BOTTEGA DISCANTICA/DISCANTICA 103)を聴く。

続きを読む...


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

ワルツを踊れ! [2012]

さて、連休真っ最中でありますが、特に家から出る予定無し...
遠出をするなら「連休」からはずらしたいし、何気に家の諸々を片づけなくてはならないし、結局、家にいることとする連休。けど、家にいながらピクニックでも行ったような気分になりたい!と、軽やかで、楽しい音楽を流す。ということで、ウィンナ・ワルツ。多少メランコリーが滲んだとしても、絶対に悲観的にはならない、スーパー・ポジティヴなメロディ、リズム!そりゃ誰も暗い音楽では踊りたくないだろうけれど、改めて聴いてみると、そのスーパー・ポジティヴさに、妙に感心させられたり(道理で、飽きもせず、毎年、正月に、聴くわけだ... )。そして、この突き抜けた感覚が、春の陽気と結び付いて、軽くハイにしてくれる?そんなウィンナ・ワルツを2タイトル。
マリス・ヤンソンスを迎えての、2012年、ウィーン・フィルのニューイヤー・コンサート(SONY CLASSICAL/88697927102)と、ニコラウス・アーノンクール率いる、ウィーン・コンツェントゥス・ムジクスによる"WALZER REVOLUTION"(SONY CLASSICAL/88697914112)を聴く。

続きを読む...


nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

ペルシア、幻想... [2012]

8572473.jpg
さて、今年はドビュッシーの生誕150年のメモリアル!ということで、そんなドビュッシーの周辺にいたフランス近代音楽の異才たちにもスポットが当たればいいな... と、淡く期待しているのだけれど。そういうことなのか、どうなのか、ドビュッシーのバレエ『カンマ』をオーケストレーションした、フランス近代音楽の影(?)の立役者、シャルル・ケクラン(1867-1950)が、今、密やかに盛り上がっている?ていうか、盛り上がってると思いたい... 何気に、ケクランのアルバムのリリースがひとつ、ふたつ... その『カンマ』を含む、ケクランによるオーケストレーション集(hänssler/93.286)、ホリガーによるケクランのシリーズ、久々のリリースを楽しみにしていたりするのだけれど... その前に、NAXOSの近現代担当、ラルフ・ファン・ラートが弾く、ピアノ版、ケクランの『ペルシアの時』(NAXOS/8.572473)を聴く。

続きを読む...


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

南ドイツの田園にて、 [2012]

83228.jpg
クネヒトの、"自然の音楽的描写、あるいは大交響曲"を聴くのだけれど...
ベートーヴェンが「田園」を作曲(1807-08)するにあたり、インスピレーションを得た?という作品で。「田園」が完成する25年前の作品(1783)で。「田園」と同じ5楽章構成、それぞれの楽章に付けられた情景についての短い解説は、「田園」とも符合し、のどかな風景にやがて嵐がやって来て... という流れがよく似ている。ベートーヴェンの四半世紀前に、もうひとつの「田園」があったとはとても興味深い。そして、現在のクラシックにおいて、ベートーヴェンの革新性(「田園」に関しては、交響曲という絶対音楽に標題音楽の性格を持ち込んだ... )は、教科書的に扱われるわけだけれど、その革新性を先駆ける存在がいたことに、音楽史のエアポケットにはまったような、そんな感覚にさせられる。普段、何気なく受け入れている常識も、ひとつひとつ丁寧に見つめると、意外と足下の不安定さが露見してしまうのか。クネヒトという存在に触れ、音楽の常識というものを考えさせられる。
で、そのクネヒト再発見に力を入れている?合唱界の巨匠、フリーダー・ベルニウスと、彼が率いるピリオド・オーケストラ、ホフカペレ・シュトゥットガルトによる、クネヒトの"自然の音楽的描写、あるいは大交響曲"をメインとしたアルバム(Carus/83.228)を聴く。

続きを読む...


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

フリードリヒ大王。 [2012]

HMC902132.jpg12con.gif
フリードリヒ大王、生誕300年!
とはいえ、果たしてクラシックで祝うべきなのか?とも思う。ま、フリードリヒ大王というと、世界史の教科書でも、フルートを吹く有名な絵で紹介されることが多いし、何より、大バッハの『音楽の捧げもの』が捧げられた王様である。他の王様に比べると、クラシックとは縁の深い王様と言えるのかもしれない... が、18世紀の音楽を、バロックと、続くハイドン、モーツァルトで片付けずに、丁寧に聴いていくと、フリードリヒ大王の宮廷が、なかなかおもしろいポジションにあることが見えてくる。ドイツ中部のローカルな存在でしかなかった大バッハをリスペクトした審美眼と、より華麗に花開いた当時の音楽シーンとは距離を取るフリードリヒ大王の趣向... 大バッハをフリードリヒ大王に惹き合わせたバッハ家の次男、フリードリヒ大王の宮廷の主要なメンバーであったカール・フィリップ・エマヌエルが、より新しい自由な音楽を求めて、ハンブルクに転出したエピソードは、とても興味深い。
そんな、フリードリヒ大王の宮廷にスポットを当てる、フリードリヒ大王、生誕300年のメモリアルを祝うアルバム... まさにご当地、ベルリン古楽アカデミーによる、"FRIEDRICH DER GROSSE Music for the Berlin Court"(harmonia mundi/HMC 902132)を聴く。

続きを読む...


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽