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テレマン、ドイツ・オペラ黎明期の活気!『オルフォイス』。 [before 2005]

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さて、9月となりました。でもって、秋です。いや、ひしひしと秋を感じる今日この頃... で、いいのか?!残暑とか、そういう言葉を使う機会がほとんどないのだけれど、そんな事態に、ちょっと寂しい感じがして... いやいや、シーズン開幕、テンション上げて行きますよ!ハリル・ジャパンもロシア行き決定だしね!ということで、今年、没後250年を迎えるテレマンに注目!テレマンというと、一昔前はターフェルムジークの作曲家、今では、おもしろいタイトルの序曲や組曲の作曲家というイメージがあるのだけれど、実はオペラ作家でもあって、セレナータやインテルメッツォを含めれば、30を越える作品を作曲している。が、現存するのは8作品のみらしい... そういう状況もあってか、オペラ作家としては、なかなか捉え難いのだけれど、オペラ作家、テレマンが気になる!
そこで、バロック・オペラの定番、オルフェウスの物語を、ドイツ語で作曲したオペラ... ルネ・ヤーコプスの指揮、ベルリン古楽アカデミーの演奏、ローマン・トローケル(バリトン)のタイトルロールによる、テレマンのオペラ『オルフォイス』(harmonia mundi FRANCE/HMC 901618)。没後250年、バッハにも、ヘンデルにも負けないテレマンのおもしろさを見つめてみる。

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テレマン、解き放たれるパリ!フランス流に踊れ、パリ四重奏曲集。 [before 2005]

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ゲオルク・フィリップ・テレマン(1681-1767)。
バッハ、ヘンデルが生まれる4年前、1681年、ドイツ中部の街、マクデブルクの牧師の家に生まれたテレマン。4歳の時に父を亡くすも、しっかりと母に育てられ、けして貧しくは無かったこども時代... そんなテレマンと音楽との関係は、10歳、地元の小学校に入り、マクデブルクのカントル(聖歌隊指揮者)の下、声楽や鍵盤楽器の基礎を学んだことに始まる。そして、瞬く間に才能の片鱗を見せ始めたテレマン少年は、12歳の時に、オペラまで作曲したのだとか... しかし、母は息子に手堅い職業に就いてもらいたかった!息子を音楽から遠ざけようと山奥の学校に転校させられるテレマン少年だったが、その町の教会のためにカンタータを作曲、したたかにプロとして活動。1697年、ヒルデスハイムのギムナジウムに進むと、そう離れていないブラウンシュヴァイクのオペラハウスに通い、フランス音楽が充実していたハノーファーにも赴き、幅広い音楽に触れ、独学で才能を伸ばして行った。1701年には、母の願い通り、ライプツィヒ大学に入学し、法学を学ぶも、学生にして音楽活動を本格化させ、翌年にはライプツィヒのオペラハウスのためのオペラを作曲するまでに... いや、音楽家の家系でもなく、誰かの弟子になるでもなく、聖歌隊に入って地道に音楽を学ぶでもなく、作曲家に成り得てしまったテレマンって、凄い!裏を返すと、そういうテレマンを生み出した豊かな音楽環境がバロック期のドイツにはあったわけで、イタリアやフランスとはまた違う音楽の在り様に感心させられてしまう。
さて、没後250年のメモリアルということで、テレマンが続きます。で、オペラに続いての室内楽... 有田正広のフラウト・トラヴェルソに、トウキョウ・バロック・トリオとして結集した、寺神戸亮のヴァイオリン、上村かおりのヴィオラ・ダ・ガンバ、クリストフ・ルセのチェンバロという豪華な面々による、テレマンのパリ四重奏曲集(DENON/COCO-75354)を聴く。

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テレマン、独奏フルートが奏でる夢幻、12のファンタジー... [before 2005]

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テレマン、没後250年ということで、テレマンをいろいろ聴いております、今月... いや、改めて、テレマンと向き合ってみると、思いの外、興味深い!もちろん、これまでも、テレマンは十分におもしろいと思って来たのだけれど、今一度、集中して聴いてみると、この作曲家の際だったセンスに魅了されるばかり!それは、とても感覚的なもので、バッハのイメージが強いドイツ・バロックからすると、異端にすら感じられるのかも... しかし、様々な表情を持つテレマンの音楽からは、当時のドイツの音楽の実態が活き活きと浮かび上がって来て、ワクワクさせられる。国民楽派を先取りするようなフォークロワからの影響や、ドラマティックなイタリア、お洒落なフランスをも意識して、極めてフレキシブルに音楽を展開できてしまうテレマン。まさに感覚的なればこその音楽... そんなテレマンと並べれば、バッハの音楽はロジカルの極み、ちょっと異様にすら感じられてしまう?
ということで、パリ四重奏曲集に続いての、有田正広のフラウト・トラヴェルソ、テレマンの無伴奏フルートのための12のファンタジー(DENON/COCO-6685)。いや、この"ファンタジー"というあたりが、さらにさらにテレマンの際だったセンスを解き放つ!

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テレマン、伊式、仏風、18世紀音楽カタログ、「クァドリ」。 [before 2005]

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クラシックで、多作家というと、モーツァルトの名前がすぐに思い浮かぶ。41番まである交響曲、27番まであるピアノ協奏曲、23番まである弦楽四重奏曲、18番まであるピアノ・ソナタ... 改めて並べてみると、クラクラしてしまう。のだけれど、さらにインパクトがあるのが、バッハのカンタータ!世俗カンタータを含めると216番までもあって... もちろん、カンタータばかりでなく、オペラ以外の様々な作品を、ただならず残したバッハ。2001年にリリースされたBrilliant Classicsからのバッハ全集のボックスは、何と160枚組だった(自分だったら、絶対に聴き切れない... 絶対に... )。やっぱり、"音楽の父"は、父だけのことはある。が、それを越えて来るヴィヴァルディ... バッハが書かなかったオペラを、94作品も書いたと豪語!現存するのは54作品とのことだけれど、それでも54作品もオペラがあるなんて、ちょっと信じられない。でもって、協奏曲に至っては500曲を越えるらしい... しかーし、クラシック切っての多作家は、テレマン!4000曲以上の作品(確認できる作品は3600曲以上で、現在も発掘が進んでいる... )を書いたとされ、ギネス認定されているのだとか... いや、もう、笑っちゃう。
という、テレマンを聴いております、今月... パリ四重奏曲集、無伴奏フルートのための12のファンタジーと聴いて、フルート尽くしなのだけれど、もう1枚、フルート!フライブルク・バロック・コンソートの演奏で、フルート四重奏曲集、「クァドリ」(harmonia mundi FRANCE/HMC 901787)。この作品集、ギネス作曲家、テレマンの、ポートフォリオのようで、興味深いのだよね...

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テレマン、最晩年の最新式、劇的カンタータ『イーノ』。 [before 2005]

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テレマン、没後250年のメモリアルということで、テレマンを聴いて来た今月前半、その最後に、晩年の力作、劇的カンタータ『イーノ』を聴いてみようかなと... という前に、テレマンが世を去った、今から250年前、1767年とは、どんな年だったのか?35歳のハイドン(1732-1809)は、エステルハージ侯爵家の楽長に昇格して1年が経ち、11歳になったモーツァルト少年(1756-91)は、最初のオペラを作曲。ベートーヴェンの両親はボンで結婚式を上げ、その3年後にベートーヴェン(1770-1827)は生まれる... という風に見つめると、御長寿、テレマンの存在は、実に興味深い。バッハ(1685-1750)よりも4つ年上の、ドイツ・バロックの大家は、バッハが逝って17年が経った、古典主義の時代の入口を眺めることができたわけだ。いや、今から250年前の86歳って、凄い... と、同時に、バロックから古典主義へとうつろう、18世紀の時代の流れにも驚かされる。
ということで、1765年、テレマン、84歳の作品、未だ新しさを追求した驚くべき音楽!ラインハル・ゲーベル率いる、ムジカ・アンティクワ・ケルンの演奏、バルバラ・シュリック(ソプラノ)の歌で、テレマンの劇的カンタータ『イーノ』(ARCHIV/429 772-2)を聴く。

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対位法、チェロとオルガン、時を越えて、バッハ親子の対話... [before 2005]

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ドイツ・バロックを代表する2人の大家、テレマンとバッハ。1681年、マクデブルクに生またテレマン、1685年、アイゼナハに生まれたバッハ... まさに同世代で、同じ中部ドイツの出身。何より、テレマンがバッハの故郷、アイゼナハの宮廷に仕えたことを切っ掛けに、ふたりは親交を結び、ゲオルク・"フィリップ"・テレマンは、バッハの次男、カール・"フィリップ"・エマヌエルの名付け親にもなっている。しかし、その音楽は、見事に真逆を行く... テレマンは、常に新しいものに関心を向け、バッハは、古くからの技法を極め、同じドイツ・バロックにカテゴライズされながらも、この両極端さは、まったく以って、おもしろい!一方で、バロックを飛び越してしまうような、我が道をゆく2人の態度... 音楽の志向こそ両極端ながらも、バロックに対して、似たような態度を取るあたりも、おもしろい!いや、そういう希有な在り方が、この2人をドイツ・バロックの大家たらしめているのだろう。
さて、テレマンが続いたので、久々にバッハを聴いてみようかなと... アンナー・ビルスマのヴィオラ・ダ・ガンバ、ボブ・ファン・アスペレンのポジティフ・オルガンで、バッハのヴィオラ・ダ・ガンバのためのソナタ集(SONY CLASSICAL/SK 45945)を聴く。

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ベートーヴェン、古典派からロマン主義者へ、チェロ・ソナタ。 [before 2005]

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ヴィオラ・ダ・ガンバとチェロは、何が違うのだろう?足(イタリア語でガンバ... )で挟むのがヴィオラ・ダ・ガンバで、自らの足(エンドピン)で立つのがチェロ。古楽器のヴィオラ・ダ・ガンバに対して、モダン楽器のチェロ(ピリオド楽器としてのチェロも、もちろんあるけれど... )、漠然とそんな印象がある。が、よくよく見つめてみると、まったく違う楽器だったり... ヴィオラ・ダ・ガンバの歴史は古く、ルネサンス期にまで遡る。一方のチェロは、意外と新しく、18世紀にヴァイオリン属の楽器として、ヴィオラ・ダ・ガンバとは異なる系譜から派生し、発展した楽器。形こそ似ているものの、2つの楽器を聴き比べれば、系譜の違いは、やっぱり大きいのかも... より澄んだ響きのするヴィオラ・ダ・ガンバに対して、様々なトーンが織り交ざって響くチェロ。どちらも魅力的だけれど、ヴィオラ・ダ・ガンバからチェロへ、時代とともに聴き手の関心が移って行ったのは、なかなか興味深い。
ということで、バッハのヴィオラ・ダ・ガンバのためのソナタ(チェロ・ピッコロによる演奏だったのだけれど... )に続いて、ベートーヴェンのチェロ・ソナタ... アンナー・ビルスマのチェロ、ジョス・ファン・インマゼールのフォルテ・ピアノで、ベートーヴェンのチェロ・ソナタ全集(SONY CLASSICAL/S2K 60761)を聴く。でもって、今月後半は、チェロに注目してみようかなと...

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ブラームス、ロマン主義の青さをそのままに、チェロ・ソナタ。 [before 2005]

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最も人の声に近いと言われる楽器、チェロ... これまで、今一、ピンと来なかったのだけれど、ビルスマが弾く、ベートーヴェンのチェロ・ソナタを聴いて、何となくわかった気がした。改めてチェロの音色と向き合ってみると、一筋縄には行かない複雑さを見出す。普段、何となく「渋い」と感じていた印象も、その渋さがどういうところからやって来るのかを見つめると、チェロの響きの中に漂う、独特のくぐもりが耳に付き... 古雅なサウンドをすきっと放つヴィオラ・ダ・ガンバの響きを思い起こすと、チェロには、安易に美しいだけではない表情が際立ち、そうしたあたりに、人間の性格に似た生々しさを思い起こさせるのか... それは、他の弦楽器には探せない感覚かもしれない。いや、チェロというのは、単にヴァイオリンを大きくしただけではない、不思議な存在感がある。
ということで、ベートーヴェンに続いてのブラームス... でもって、再びのアンナー・ビルスマのチェロ、ランバート・オーキスのピアノで、ブラームスの2つのチェロ・ソナタと、シューマンの民謡風の5つの小品(SONY CLASSICAL/SK 68249)を聴く。

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ドヴォルザーク、コンチェルトを越えて行く、チェロ・コンチェルト。 [before 2005]

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何となく、チェロって秋っぽいかな... という思い付きで、バッハ(本来は、ヴィオラ・ダ・ガンバのための作品をチェロ・ピッコロで... )、ベートーヴェン、ブラームスのソナタを、ピリオド界のチェロの巨匠、ビルスマの演奏で聴いて来た今月後半。いや、ピリオドのチェロの響きに向き合うと、「何となく」なんて、安易に捉えることのできないチェロ像が浮かび上がり、感慨深くも、そんなチェロ像が新鮮で、それぞれ聴き入ってしまう。でもって、このあたりでモダンのチェロを聴いてみようと思い... チェロによる音楽を代表するような作品、ドヴォルザークのコンチェルト!当blogでは、古楽から現代まで、時にはジャズやワールド・ミュージックにも危なっかしく踏み込んで、節操無く、いろいろなアルバムを取り上げているのだけれど、そうなると、聴く機会を逸してしまうのが、いわゆる、名曲。けど、様々な音楽に触れて来て、久々に聴く名曲というのは、また、格別。何より、新たな発見があったり、久々なればこそ、刺激的に感じられて... ドヴォルザークの名曲にして、チェロの名曲もまた、そうだった!
ということで、ノルウェーのヴィルトゥオーゾ、トルルス・モルクのチェロと、ラトビアのマエストロ、マリス・ヤンソンスが率いたオスロ・フィルハーモニー管弦楽団という、北欧勢による、ドヴォルザークのチェロ協奏曲(Virgin CLASSICS/7 59325 2)を聴く。

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エルガー、そして、ブリテン、英国という視点、チェロ・コンチェルト。 [before 2005]

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チェロを集中的に聴いております、今月後半。でもって、バッハからベートーヴェン、そして、ブラームスと、チェロによるソナタを聴き、チェロという楽器は、とてもロマン主義的な楽器だなと... 一方で、ロマン主義の世紀、19世紀の音楽を見渡してみると、チェロのためのコンチェルトが、今一、目立たないように感じる。もちろん、前回、聴いた、ドヴォルザークのチェロ協奏曲のような名曲もあるのだけれど、チェロという楽器は、低音部を担う楽器だけに、縁の下の力持ち的存在であって、ヴァイオリンなどに比べれば、地味... その地味なサウンドをオーケストラと対比させることに、名曲を生んだドヴォルザークですら、二の足を踏んでいた。が、その高いハードルを乗り越えたドヴォルザーク... それまでのコンチェルトの在り方に捉われず、シンフォニックに音楽を展開し、見事にチェロをオーケストラに組み込んで、より雄大な音楽を繰り出す。そこには、ロマン主義的な楽器、チェロのためのコンチェルトの答えが示されていたように思う。という名曲が誕生したのが19世紀の終わり...
さて、ドヴォルザークに続き、20世紀に入ってからのチェロ協奏曲を聴いてみようと思う。それもイギリスの... ということで、前回に続いてのトルルス・モルクのチェロ、サイモン・ラトルが率いたバーミンガム市交響楽団の演奏による演奏で、エルガーのチェロ協奏曲と、ブリテンのチェロ交響曲(Virgin CLASSICS/5 45356 2)。ウーン、イギリスって、独特な感性がある。

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