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お洒落にビル・エヴァンス、弦楽四重奏でジャズ、 [before 2005]

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夏休みが終わる前に、クラシック休み?
2008年の上半期を振り返ったので、新しいシーズンが始まる前に、少し気分転換。クラシックから離れてみようかなと... と言っても、完全に離れ切ってしまうわけではなくて、現代音楽の雄、クロノス・クァルテットが、モダン・ジャズの鬼才、ビル・エヴァンスの作品を演奏したものを聴いてみようかなと...
というアルバム、クロノス・クァルテットのオリジナル・メンバーによる古い録音(1985)を、2004年に再リリースした"MUSIC OF BILL EVANS"(SAVOY JAZZ/SVY 17405)。クラシックは暑苦しい?なんて言ったら怒られそうだけれど、暑い夏に分厚いオーケストラ・サウンドはやっぱり堪える... そこで、お洒落にビル・エヴァンス、弦楽四重奏でジャズ、夕涼み気分でどうかなと。

えーっと、ジャズ、まったく詳しくないです。というところから聴く、ビル・エヴァンス。そんなんで取り上げてしまって良いのだろか?と、かなりおっかなびっくりなのだけれど... 1曲目に収録された"Waltz for Debby"ならば、何となく聴いたことがある。で、そのやさしくメローな出だしを聴いていると、「ワルツ」というだけに、クラシックからはそう遠くない雰囲気があって... ジャズを聴くぞ!と身構えると、肩透かしを喰らうのか... そんな、ふんわりとメローなあたりが印象に残る"Waltz for Debby"に続く"Very Early"(track.2)の、弦楽のたゆたうような始まりも、どこかフォーレあたりのフランスのプレ・モダンの音楽を聴くようで、魅惑的。ジャズのビターな感覚よりも、ベル・エポックのブルーミンな感じがして、不思議。となると、ビル・エヴァンスは、それほどジャズっぽくない?いや、もちろんジャズであることは間違いないのだけれど、その音楽からは、ジャズに留まらない香りが漂い、より豊かなイマジネーションを喚起される。フランスの印象主義の影響もあるビル・エヴァンスとのことだけれど、納得。
だからこそ、クラシックのフィールドにある弦楽四重奏団が取り上げたか... クロノス・クァルテットのテリトリーである"ゲンダイオンガク"での演奏とは違い、肩の力が抜けて、そこに、スーっと「ビル・エヴァンス」が浸透してゆくような、自然体を奏でる。すると、弦楽四重奏という、極めてクラシカルな編成が持つ、豊潤さというのか、"ゲンダイオンガク"の鎧を脱いだクロノス・クァルテットの瑞々しい素の響きが映えて... そうすることで、弦楽器が持つグラマラスさのようなものも解き放たれ、そのふくよかな響きに、何か癒されるようなところも... これは、クラシックのレパートリーからも得られない感覚かもしれない。クラシックのストイックさとは違う場所にあるジャズのフレキシブルさが生む、妙なる滲み?そこに、より明確なジャズの形をもたらす、エディ・ゴメスのベース。弦楽四重奏から流れ出すメローさに、ベースは程好くスウィングして、心地良く、ジャズとクラシックが、さぁーっと融け合い、そうして発せられた香りの、ジャズともクラシックともこだわらないライトさに、何だかとても酔わされる。
そんな気分をより強めるのが、アルバムの後半で、少し気だるく爪弾かれるジム・ホールのギター... 弦楽器のやわらかさ、深みに対して、スパイスを効かせるようで、全体の味わいが増すからおもしろい。そうして、より広がりを感じさせる音楽が展開してゆく"MUSIC OF BILL EVANS"。「ジャズ」というイメージ、「クラシック」のイメージに捉われることなく、たださり気なく音楽が紡がれてゆく新鮮さたるや!この感覚がビル・エヴァンス?トム・ダーターのアレンジが絶妙なの?アルバムの最後、"Peace piece"(track.9)のアンビエントさは、ジャンルの枠組みを超越して、ただただクール!

KRONOS QUARTET MUSIC OF BILL EVANS

ビル・エヴァンス : Waltz for Debby *
ビル・エヴァンス : Very Early *
マイルス・デイヴィス : Nardis *
ビル・エヴァンス : Re: Person I Knew
ビル・エヴァンス : Time Remembered
ビル・エヴァンス : Walkin' Up *
ビル・エヴァンス : Turn Out the Stars/Guitar Improvisation *
ビル・エヴァンス : Five *
ビル・エヴァンス : Peace Piece

クロノス・クァルテット
デイヴィッド・ハリントン(ヴァィオリン)
ジョン・シャーバ(ヴァィオリン)
ハンク・ダット(ヴィオラ)
ジョーン・ジャンルナード(チェロ)

エディ・ゴメス(ベース) *
ジム・ホール(ギター) *

SAVOY JAZZ/SVY 17405




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